カジノを科学する


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(source: en.wikipedia.org)

世界的に見て、カジノゲームは極めて人気のある遊びです。カジノゲームのビジネスは非常に単純で、カジノが儲かるのはゲームの裏に数学が潜んでいるからです。1920年代にフランスのカンヌやモンテカルロのカジノを騒がせた、ギャンブル集団「グリーク シンジケート(Greek Syndicate)」のニコ・ゾグラフォス(Nico Zographos)いわく、「運なんてものはあり得ない。それは、すべて数学である」。確かに、ハウスエッジ(控除率)がなければ、カジノは存在しません。

ギャンブルのリスクについて本当に理解したければ、カジノゲームの存在自体とその人気を理解する必要があるでしょう。残念ながら、なぜ人々はカジノに魅了されるのか、あるいは人々はカジノでいかに行動するかについての研究モデルはほどんどありません。経済学の分野において、リスク下の意思決定に関する標準モデルは、富に関して定義される凹効用関数と期待効用の枠組みをリンクさせ、現象の範囲を理解するのに役立てています。しかしながら、このモデルでカジノギャンブルを説明することはできません。カジノゲームはリスク態度に関する標準経済モデルに一致しません。

既存の研究アプローチとしては、1.非凹部分を効用関数に用いる、2.ギャンブラーは単にオッズ(確率)が好ましくないということを知らない、3.人々はギャンブルから効用の別の構成要素を得る、等が挙げられます。3つめのアプローチの視点からギャンブルの効用を考慮すると、A.効用が賭けに間接的に関連する場合、例えば、友人とカジノに行く社会的楽しみから生じる効用、あるいは、B.効用が賭けに直接関連する場合、例えば、賭けの勝負の結果を待つ緊張感の感覚を楽しむ効用が考えられます。