カジノの数学


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(source: en.wikipedia.org)

ギャンブル産業と呼ぶ代わりに、「ゲーミング」という名称を用いることが政治的に正しいと主張するゲーミング産業に対して批判の目を向ける人々がいる一方、「ゲーミング」という言葉は数世紀にわたり長く使われてきた言葉で、同産業の運営側の視点をより正確に記述しているといえます。そもそもカジノの運営企業は、ギャンブルを楽しむ客とは別の立場にいて、カジノが儲かるように数理に頼っています。運営側は、運営費、従業員の給与、税金等を賄うのに十分な収益が必要です。

カジノのプロと呼ばれる人々の大半は、ゲームの基本的な計算とカジノの収益性、そしてこの二つの関係性を理解することができずに、カジノのプレイを向上させる可能性を制限しています。勝負の結果が、単にプレーヤーかディーラーのどちらが21により近いかによって決まるのならば、「一体カジノはどうやってブラックジャックで儲けているのか」という質問で、カジノのオーナーが現場監督をテストするというのはよくある話です。「カジノがハウスの利点を維持しているから」というのが典型的な答えであっても、大多数の人々は、その利点、あるいは利点を生じさせるゲームの側面を確定することができません。カジノが提供するのはゲームであって、カジノマネージャーは、見込んだ収益をゲームがもたらす理由について理解しなければなりません。つまり、数学はゲーム産業にとって最も重要な役割を果たしています。

プレーヤーの理にかなった期待に応えるためにも、カジノ運営企業がゲームの数学を理解することは重要です。大部分の人々にとって、ギャンブルはエンターテイメントであり、大人の遊びのはけ口として、ありきたりの日常生活、社会や個人の圧力から離れた気晴らしの機会を提供しています。また、プレーヤーのギャンブル活動がもたらし得る結果に関しても、プレーヤーの期待に応えるのに、数学は重要な役割を担っています。
ギャンブルが合理的な意思決定を必要とするならば、自分よりも勝負相手の勝つ可能性が高いところに賭けるのは不合理でしょう。「オペレーターに利点のあるギャンブルはすべて不合理である」と言ったのはアダム・スミスです。「宣伝する宝くじの数が多いほど、負ける可能性が高くなるという命題ほど確かな数学の命題はない。宝くじのチケットは冒険で、確かに負ける。そして、くじの数が多いほど、この確実性に近くなる」と彼は言います。

カジノのハウスに利点があっても、失った金額がわずかであると判断するプレーヤーもいて、潜在的な利益はそのプレーヤーをより高い生活水準に引き上げます。勝利のオッズ(確率)は決して高くなくても、より高い経済階級に上昇する機会が全くないわけではありません。カジノ産業は厳重に規制されていることから、規制局の定める基準は数学に関連した問題を含み、カジノマネージャーは、ゲーム規則に関する数学的側面を理解する必要があります。カジノ産業の規制により、カジノの提供するゲームが公平で偽りがなく、勝ったプレーヤーに確実に支払いが行われるように監督されています。